あれはある日の子供が寝た夜の事。
私は連日の頻回授乳+離乳食でいち早く寝たいと思っていた時だった。
夫『もう!いい加減にしてください!怒るのはやめてください!』
私(なんだコイツ、新手のラノベのヒロインか)
私『え、、何?急に。。』
夫『自分でわかってるんでしょ?わざとそういう態度なんですよね?』
私『何?眠いんだけど。。あと、とりあえず服着なよ。風邪ひくよ。。、』
この時夫はお風呂上がり、酔っ払い、そして、パンイチ&足に鼻くそをつけていた。
私『‥‥足に鼻くそついてるよ。お風呂で洗ってきなよ。。』
夫『ぺい。これは何や?これは鼻くそじゃないです。』
※うちの夫は相槌が『ぱーぱー』『ぺーぺー』なのである。
そう言って鼻くそを取る夫。
私(はぁー。何で風呂に入ったのに足に鼻くそつけてんだよ。。)
私『鼻くそでしょ。洗ってきなよ。壁につけないでね。』
夫『ぺーぺー。』
そして、鼻くそを洗い流すというごく簡単なミッションを夫に告げた。
この時点で滅茶苦茶疲れていたが、疲れているが故に起きた説明不足に気がついた。
夫はアスペルガー故か、酔っ払い故か、説明する時に丁寧に一から説明しないと、びっくりするようなミスをすることがある。
え、それは出来るの?ということもあるが、何故それが出来ない!と理解不能な出来栄え点なことがある。
なので、夫は当然、察して、この後お風呂掃除なんかはしないだろう。それどころか鼻くそをお風呂場に残してくる可能性がある。鼻くそを流した以上、鼻くそは掃除しろと言わなければならなかった。ということに気が付いた。
そしてお風呂から夫が出てきた。
夫『ぺ。洗いました。』
私はお風呂の様子を見に行った。
当然掃除などはされておらず、浴槽には毛が張り付き、壁に鼻くそがついていた。
想像の二割り増しで汚かった。
いや、私もね、主婦だからね、掃除は私の領分かなって思ってますよ、でもね、最低限の恥じらいっつーか、人間の代謝で許せるレベルまでは綺麗にして出てくるもんじゃねーかと。
主婦の領分とか、仕事で疲れているだろうとか、甘えてるのかとか、そんな考え方との葛藤もありつつ、気持ち悪いと思ってしまった。
私『鼻くそ壁につけないでって言うのは、お風呂の壁もだよ。。。これは掃除するのしんどいわ。。。』
夫『あ、これはね、壁のシミですよ。擦っても落ちないんです。まーんさんは壁を掃除してないから気付かなかったんですね!プププ!』
鼻くそを壁のシミだと良い、私が掃除していないという冤罪まで笑いながら伝えてきた。お風呂に消えないシミがあったことは知っている。賃貸で入居の確認に行ったのは夫一人だったが、その時からあったのか、それ以降夫が一人で住んでいる時に付けたシミなのか、今となっては迷宮入りのシミがお風呂の壁にはあったのだった。
心底イライラした。
私『私は毎日お風呂掃除をしています。いいからそれ(鼻くそ)を取ってください。』
夫が素手で触り、伸びる鼻くそ。まじでくそ。
夫『何でや、何でこんなところにつくんや。本当にぼくちんさんがやったんかで?』
私『他に誰がいるのよ。子供も背が届かないし、私だってしないよ。』
夫『わからんなぁ〜』
適当に手で引きずり伸ばすだけだったので、
その後鼻くそを落としきれず。
目が悪い夫は綺麗になったと言い張り、
掃除の仕方をゼロから教え、このようにやって欲しいと伝え、一通りお風呂掃除をした。
疲れた。本当その一言に尽きた。
子供をお風呂に入れ、子供が寝てやっと自分の髪をドライヤーで乾かし、その後夫にお風呂掃除のやり方をレクチャーし、髪の毛は湿気による蒸気爆発。
美容院に行けていない天パの私の髪は鬼のように巻いていた。
もう1秒たりとも無駄にせずに寝たかった。
私『父親なんだから、子供のことを思ったらもう少しトイレや鼻くそくらいしっかりしなよ。真似するよ。』
と言ったところ、
いや、この時点でおかしいんだけど。子供云々は置いておいて、トイレや鼻くその注意を30過ぎたおっさんが受けるって状況がまずおかしいんだけど。
でも眠すぎて、本当、最低限言わなきゃならないと思った事を告げた。
しかし夫は、
『ぺ。でも元々こういう人間なんです。男は直ぐには父親にはなれないっていいますよ。』
と。
お前が言うな。
それは
相談者『頑張ってもおむつ替えや寝かしつけをしても妻になかなか褒めてもらえなくて、いや〜確かにいざとなったらママがいないとダメなんですけど〜、僕もやれることはやってるつもりなんですけどねー涙』
ベストアンサー『いや〜、男の人って直ぐには父親にはなれないって言うじゃないですか。よくやってると思いますよ。』
という場合に使われるフレーズだろよ。と。
使う場面がだいぶ違う。
今日日このご時世、『育児を手伝う』と言った時点で主体性がない!とアウトが出る時代ですよ。
それをね、自分ですぐに父親にはなせませーん!って言っちゃー、ね、しかもそれがよりもよって自分の下の世話の話ですよ。子供の世話の話ですらない。その台詞の場違いっぷりときたら野球しようぜと言って豆まきが始まるくらいの場違いっぷりで、豆鉄砲を食らったような顔とは私のことか、と。鬼や鳩を差し置いて、豆とゆう豆を食らった顔がここにはあるぞー!と、そんな気持ちでした。
自分で『男は直ぐに父親にはなれないって言うじゃないですか〜』って、
『私ってこういう人じゃないですか〜』と同じくらい、知らねーよ、自分で己を理解してるなら直せや。の一言に尽きる。
もうね、その事実に気付いているならだよ、この文明の時代ね、父親学級やら親子教室やらね、行政も病院でもいくらでもやってますって。それこそスマホ片手に幾らでも見つけられますわ。なんならどうですかーって手紙が届くし、保健師さんから電話だってしてくるわ。
そんぐらいね、他人ですら我が子のことを考えてくれる環境ですよ。子育てしづらい世の中と言いますが、思ったより結構色々やってくれてますって。
それをね、どこでどう調べたら男はすぐに父親にはなれないから自分の下の世話から始めましょうと書いてあるのか。
一度周りのお父さんたちとお話ししておいでと、行政の父親学級についてのプリントを出したりしてね、お伝えしたところ、
『こんなのネットで調べたらいっぱいでてきます。』
とな。
聞かないなんてもんじゃない。もうこの馬の耳に念仏っぷりときたら、本当に同じ人間なのかと。馬なのかい?
そら書いてあるだろうよ。情報社会なめんじゃねーよと。
うちの夫は私が『お願いだから~両親学校に一緒に行ってくれな~い?一人で行くのは心細いの(ハート)』
くらい言って、やっと気持ちよく腰を1ミリくらいあげる人です。
ちなみに義両親は常に義母がこんな口調で義父に接している。
もの凄いヨイショっぷりで、
出来ない妻と面倒を見る亭主関白な夫を見事に演じている。
これを手のひらで転がすと言うのだろうか。
頭が弱いふりをしてやらせるという
ここまで言っても自分の興味のあるところじゃなきゃ絶対行かないし、強引に引っ張り出したとしたら、始終不機嫌な顔で『はい、付き合ってあげました。疲れました。ご飯食べて帰りましょう。』
で、このクソな話し合いに3時間ですよ、途中起きる息子に授乳をしていたら、
夫『もう寝たかで?』
と第二ラウンド。もう気が狂うかと思った。