別居開始前、専業主婦・30台半ば・子持ち(未就園児)だった私が、実際に別居をしてみてのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
楽
夫の精神的・物理的拘束がない。そもそも帰って来ない。相手の予定も関係なく過ごせる。家庭内のピリピリした空気から解放され、ほっとします。心身共に健康になりました。
些細なことが気にならなくなる
関係が悪くなっていくと、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態になってしまうと思いますが、嫌だった点を直接目の当たりにすることがないので、イライラすることもなくなります。
生活費に困らない
婚姻関係があるうちは生活費を請求できます。
相手が支払わない場合は婚費請求ができます。
婚姻関係があるうちは、専業主婦であっても生活費は貰えるので、しっかり貰っておきましょう。
実際にどうやって生活費を受け取るか。
- 配偶者が支払わない場合。
→生活費を欲しいと話しても支払われない場合は弁護士さんに相談しましょう。婚費請求は当然の権利です。
- 配偶者が支払ってくれる場合。
別居にも様々なパターンがあるので、私の知り合いと、私の例で紹介します。
<例1>
大黒柱の配偶者が出て行った場合、引き落とし口座などかそのままで、そのまま大黒柱の名義で家賃や光熱費などは払い続けられているという例もあります。子供の行き来があったりすると、離婚話を進めるより、何となくそのまま別居婚で落ち着いたそうです。
<例2>
うちの場合は、私と子供が出て行き、手元にある通帳、キャッシュカード、クレジットカードは全て有効です。お金のことでは散々揉めましたが、別居開始前にはお金は好きに使って良いと言うフレーズが出ました。
しかしいざ別居が開始すると、キャッシュカードで自分と子供の分の定額給付金を引き出した際、相談がなかったと連絡が来たので、購入した物については全てレシートを取っておき、常に報告出来る状態にはしています。オンラインで同期されている家計簿も消していないので、何を買ったかはある程度双方で把握できるようになっています。
結局お金のことも別居の原因の一端だったので、贅沢だ!と言われそうな物に関しては一切請求していません。割と大都市に住んでいますが、子供と合わせて月12万円(子供手当等含む)くらいを毎月引き出しています。実際生活するにはもっとかかっていますが、養育費の算定票の額に近いところに収まるくらいで負担してもらっています。あとは実家暮らしなので、パートの収入でどうにかなっています。
離婚時の働き方につきて考えられる
子供の預け先やメンタルのケアを出来る状況にしつつ、働き方を考える必要があります。
私自身、今まで専業主婦をしていて仕事が見つけられるか不安、年齢的に正社員になれるか不安です。別居したらすぐにでも子供を保育園に預けて正社員の仕事を探さなければ!と思っていましたが、実際には認可保育園の待機児童の多さ、離婚していなければ保育園の優先順位も下がるので、別居中に入園はできませんでした。認可外を子供と見に行ったりもしましたが、今までママにべったりだったこともあり、しばらくは在宅ワークの仕事をしつつ、幼稚園に入って慣れた頃に就活をしようと目論んでいます。
ずいぶんノンキな奴!と思われるかもしれませんが、子供の様子見つつ、周囲の環境が許してくれるのであれば、働き方もゆっくり考えられるのも別居のメリットだと思います。離婚してからだと悠長なことは言ってられませんから。
周囲の人も離婚までの間に対応できる
実家にしばらく身を寄せるつもりの場合は、久しぶりに同居生活となるので、親子といえどしばらくお互いに慣れるまでに時間がかかります。親も歳をとっているので、どこまでお願いできて、どこまでは無理か、冷静に見極めることができます。
仕事も育児も楽しくなる
専業主婦だったので、夫にお金の使い方を注意されると、兎に角何を買うのも嫌になっていました。しかし仕事をして自分で稼いだお金を手に入れたら、これは自分で稼いだお金!という自信が出来ました。子供もだんだんと仕事をするママに慣れてきて、『ママ!お仕事頑張って!終わったら遊んでね!』と元気に言われると、仕事が終わったら目いっぱい遊ぶぞーーー!と、ただ公園に連れて行くだけなのに、とてつもない楽しみになりました。
デメリット
話したくなくても、話し合わなければならない。
家で顔を合わせて話すよりはマシですが、これからの方針などは話さなければなりません。逆に離れて冷静に話せる相手であれば、とても良い距離感になったとも言えます。
住民票異動していない場合は手続きが面倒
住民票は別居先に異動した方が圧倒的に便利です。別居中にクレジットカードの期限が切れた場合や、子供の幼稚園や学校の手続きなど、異動していないとやたら不便です。
しかし住民票を異動することで会社の各種手当てが受けられなくなる可能性もあるので、どう改心しようが確実に離婚!!と決めるまではしばらく様子見でも何とかなったりします。
余程のことがない限り戻るきっかけがない
別居に至るにはそれなりの理由があったわけですから、余程相手に誠意が見える対応があるなり、金銭的に全くやっていける見通しが立たなかったりしない場合は、わざわざ戻るという気持ちにはなれません。
子供がいる場合は子供に負担をかける
子供が大きくなるにつれて、コミュニティも形成されているので、学校や生活レベルが変わる場合は特に負担が大きくなります。
うちの場合は幸い未就園児で夫にそこまで遊んでもらったこともなかったので、割とすぐに馴染めましたが、それでもしばらくは実家で荷物の片付けをしたりすると、『どこにも行かないよ!引っ越し嫌だ!』と泣いたりすることがありました。別居開始時、異様な出て行き方をしたので、今でも引っ越しは怖いものだと思っている節があります。
自分とも向き合うことになる
自分にも失言や、悪い態度はあったという、自分の反省点とも向き合うことになります。もっとこういう風に伝えられたらこうなっていなかったんじゃないか、もう少し我慢すれば、話し合いから逃げたんじゃないかなど。自分と向き合うことは大切ですが、しんどい時間でもあります。
離婚に迷いがあっても別居は正解だった
私は別居開始時、離婚に迷いがありました。ですが今は離婚になったとしても別居してよかったと思っています。体調がよくなり、動悸や円形脱毛症から解放された!我が別居に一片の悔いなし!
今すぐ別居した方が良いと思う人
- 暴力・精神的暴力を受けている人。
- 離婚理由が明確で、今すぐ離婚がしたい。と揺るがない気持ちがある人。
- 離婚したいかまでは明確ではないが、配偶者のストレスで心身に不調が現れている人。(モラハラ、DVなど)←私の場合はコレ。
- 両者同意で別居婚のスタイルが合う人。
別居を後悔するかもしれない人
子供がいて、頼る先もなく、今後収入の見通しが全くたたない人。
→まずは行政の女性相談などから、受けられる支援を確認してください。
同居義務違反にならないように注意
同居義務違反になるかどうか心配な人は弁護士さんに相談してください。行政の無料相談もあります。