親の愚痴を聞くのってしんどくないですか?たまに会って、たまに愚痴が溢れるくらいならいいんですが、日常的に愚痴を溢されると本当にストレス。愚痴を聞きまくった私がどうなったか、どうやって愚痴聞き役を辞めたのかをお伝えしようと思います。
- 日常的に愚痴を言う母
- 親の愚痴への対策
- 親の愚痴を聞きまくった結果、体調に異変が
- 愚痴聞きしたくないと伝えた日
- 私は母の感情のゴミ箱じゃない
- 母の愚痴に付き合いまくって気がついたこと
- 愚痴聞き役は仕事になる
日常的に愚痴を言う母
私が幼少期から割とヒステリーで愚痴っぽい母ではありましたが、歳を追うごとに愚痴っぽさは加速していきました。デカすぎる、ワザと聞こえるような声量で言う独り言のような愚痴や、大きなため息、父や祖母への不満。私に対する直接的な『気が利かない、やること遅い、タイミング悪い』などの不満も毎日起きてから寝るまでずーっと吐き出されていました。
家族から母への厳重注意。愚痴の多さを指摘してみた。
姉から母へ、ストレートに『愚痴多すぎ。ため息デカすぎ。言葉悪すぎ。滅茶苦茶聴こえてるからね。愚痴だけじゃなくて恵まれてる環境にも目向けなよ。ばあちゃんは死んだし、お父さんは変わらないんだから。』という注意をしたところ、『それくらい言わなきゃやってらんねーよ!』という逆ギレをしつつも多少大人しくなったのですが、あっという間に愚痴生活に戻りました。
我慢こそ美徳の精神が周りに与える影響
我慢こそ美徳という精神を母は持っていて、私や姉にもその精神は受け継がれました。母は祖母や父への不満があっても我慢してやってきた。自分は根性がある、ということに誇りを持っています。しかし、その我慢は自分の中で収める我慢ではなく、子供たちに愚痴を聞かせる方でバランスをとっていただけの、見せかけの我慢でした。子供の頃から祖母からの理不尽な対応に我慢を重ねてきた母。分かってくれない父。母は、こんなに酷い目に遭わされても我慢しているという証人に子供たちを使っていたので、当然子供である私たちが、祖母や父を好きになることはありませんでした。母は祖母や父の前では献身的な人になりますが、子供が悪口を言うことを嫌うので、子供ながらにその矛盾に混乱していたことを覚えています。
そうやって母は子供に愚痴を吐きながら不満を我慢して生きてきたようでした。
親の話し合いという見たくもない喧嘩
夫婦は話し合わなければ分からない、と言いますが、親の話し合いという名の喧嘩なんて子供は1ミリも見たくありません。
子供の頃であれば意味も分からない恐怖しか感じないし、大人になれば、どっちもどっちとしか思えない話を、こんな感情的にしか言えないのかと、どっと疲れます。
言いたいことを言わないと伝わらないと言いますが、言いたい放題の関係をヨシとするのは、私には理解ができません。
親の愚痴への対策
ヘッドホンをしながら仕事をする
在宅ワーク中は特に私が逃げないと分かっているのもあってか、愚痴を言い続けていた母。専業主婦の母にとって、在宅ワークほど目障りなものはないという感情と、いるならば聞かせよう、この愚痴を!という凄まじい愚痴の嵐。私は仕事中はヘッドホンで耳を塞ぐことにしました。
逃げる
『孫の前ではちょっとやめようか』などとやんわり言っても、『はぁ?私そんなに言ってないし!』と逆ギレし、『もう帰る!』と言って孫と私を置いて帰ることもしばしば。そう思ったらしばらくするとケロっとして孫にお菓子を大量に与えたりで、本当に困っていました。
なので、愚痴を始めたら子供と外に逃げる、聞かない、スルーする、ということをしましたが、追いかけてきます。いいですか、よく親の愚痴を聞かないようにするというアドバイスがありますが、追いかけてくるんですよ。
こうなれば家を出て母子家庭一択なんですが、『出来ないでしょ?』『孫のこと考えてあげて』『一緒に住まわせてくれって言ったらいいじゃない』と応援しているようで、応援されたいないな、これは、と最近気がついてきました。なので、いそいそ仕事を探しながら、物件を物色している日々です。
親の愚痴を聞きまくった結果、体調に異変が
親の愚痴の幻聴が聞こえる
料理をしながらだろうが、ちょっとした移動だろうが、デカイため息と愚痴が垂れ流し状態だったので、ある時私は親の愚痴の幻聴が聞こえるようになりました。例えるならば、産後に自分の子の泣き声が聞こえた気がする感覚に似ています。
そうなるとちょっとした愚痴ですら聞きたくなくなり、もう徹底的に愚痴を聞かない方向へ切り替えることにしました。
うつ状態になる
母の愚痴を受け流し、聞かないこと、母が愚痴を言わなくなることを期待しないこと、などを徹底することにしました。当然聞かないと機嫌も悪くなり、そしてそれと合わさり協議離婚の話し合いのストレス。日常的な眩暈や不眠に悩むことになりました。不眠は特に辛く、寝たくても眠れない。夜中に数時間で目が覚めたまま朝になるということも日常茶飯事。じゃあ昼間に時間があれば昼寝したいなーと思っても、根性世代にはサボっていると思われるんですよね。
愚痴聞きしたくないと伝えた日
ある時『あんたは相談が遅すぎるし、決断も遅いし』という内容で母からお叱りを受けていたとき、『嫌そうな顔しないでさー、気に入らないことがあるならもっとはっきり自分の意見を言いなさいよ!』と言われ、何か私の中で弾けたのか、
私は『私はうつ病ですので自分の意見に自信が持てません。』とカタコトのAIのようなことを言っていました。
突然の娘のうつ病発言に、母は、
『はぁ?いつからよ?なんでうつ病なんかになるの?一体何が辛いわけ?言いたいこと言わないからじゃないの?』
と質問攻め。そんなんで鬱ならこっちも鬱だと応戦してきて、怒涛の問診。
『愚痴聞いたりとかも影響するから、やめてほしい。聞きたくない。』
と言った所、
『愚痴もダメなの?それじゃ何も喋れないね!お父さんの愚痴もダメなわけ?』
『ダメだね。』
『何でよ!お父さんとあんたがうまくいってないから言ってるんでしょ!』
『私とお父さんってうまくいってないの?こんなものって距離感でいたんだけど。私にとってはお父さんも親だよ。愚痴言われていい気分なんてしない。』
と言ったら、怒って買い物に出ていかれました。
母は凹み、娘を無視するようになった
父はの愚痴は私に対しては言わなくなりましたが、強烈なため息はなくなりませんでした。
そして目に見えて凹んでいますという姿をしています。私が謝ってくるまでは口を聞かないくらいの勢いで、話しかけても無視されています。私も口も聞きたくないような状態って理解できるんで、とりあえずそっとしておくことにしました。
話し合いはするのにコミニュケーション不足
母は子供を自分の味方につけたいと思っていました。自分が苦労していることを、父が理解してくれない分、子供にわかってほしい、証人になって父に伝えてという気持ちから、大量の愚痴が吐き出されるようになりました。
夫婦は話し合いをしないと分からない、たまには喧嘩もいいもんだと言って喧嘩をしながら、根本の不満のテコ入れに何度も失敗して、その不満が子供に流れている構図でした。あんなに言いたい放題なのに、コミニュケーション不足ってなんだろう?って謎でしかないです。
これってお互いが聞く気がないからただの罵り合いに過ぎないんですよね。だから一時しのぎで話し合った気になっていても、また同じことで喧嘩になる。罵っていることをコミュニケーションだと考えているから、お互いまた不満が出てくるのに、何で同じことをしているんだろう。
また、私も母とはよく話す関係でしたが、本当に嫌だった愚痴聞き役について、本気で病気になるからもう聞きたくないと言ったことは始めてでした。私と母も、話すのにコミュニケーションが出来ていない関係だったのだと思います。
もう愚痴はやめてと言ってスッキリはしたけれど、関係が良くなるわけでもありませんでした。この先どうかも分かりませんが、仕方ないかな、と思っています。
私は母の感情のゴミ箱じゃない
私はずっと母の感情のゴミ箱でした。受け取りたくないのに、押し付けられていたゴミが、ある時爆発しました。
自分の機嫌は自分で取ってと、父母に伝えたことがあるのですが、もう長年生きていると他人に吐き出すのが当たり前で、自分の機嫌の治し方も分からないんだろうなーとも思います。
でもそれは母が処理すべき感情で、私が処理すべきものではないな、と思うので、気の毒だとは思うけれど、ゴミ箱役は辞めることにしました。
母の愚痴に付き合いまくって気がついたこと
私も別居前、赤ちゃんだった息子に愚痴を言っていたことがあります。それが悪い事だとは分からなかったし、私も息子を味方につけようとしていました。息子が私の味方で、夫を注意するようになればいい。それが当たり前だと思っていました。ある時それはいけないことだと、見聞きして、そうだったの?と驚きました。子供に愚痴を聞かせるのが良くないことであるということを知らなかったのです。
子供に愚痴を言っていると子供の脳が変形するという話を聞いて、本当に驚きました。そしてアラサーになってでも、親の愚痴を聞き続けると、頭がおかしくなっていく感じがすることにとても驚きました。
そして改めて母の愚痴を聞きまくって、自分が疲弊したいった時、私も別居していなければ、あのまま気づかずに、自分は良き母だとすら思いながら、子供に愚痴を聞かせていたのだろうと思いました。
そしてこの先疲弊していく母像を見せ続けるのは良くない、と思い、打開策を考えているところです。
愚痴聞き役は仕事になる
愚痴の聞き役は仕事になります。
CrowdWorks TVCMで話題のココナラ やランサーズなどの在宅ワークを検索すると、愚痴聞き、自慢話聞きなどの仕事が存在することが分かります。時給1000円くらいからあります。
私は思わず今まで聞いてきた愚痴の時間を計算しましたが、365日、一日10時間愚痴を聞いていたら、年収365万円です。実際はそんなに都合良く愚痴を聞いて欲しいお客様が毎日いるわけではありませんが、365万円分もただ働きしていたとしたら恐ろしいです。生まれてから聞かされてきた合計額を考えたら1億円を超える働きです。
育ててくれたから、毒親ではないから、可哀想だから愚痴を聞いていて疲弊している人に言いたい。その働き方はブラックですよ!
まぁね、そうは言っても、家事を無償でやってくれていた時もあるわけだし、とかそんな話にはなるんですが。でもね、愚痴聞きってそれほどにしんどいことなんですよ。365万円分、私もあなたも疲弊してきたのですよ。そろそろボランティアはやめて、仕事にしてもいいんじゃないか、というところで締めようと思います。