元専業主婦ですが、現在リモートワークをしています。別居中で実家にお世話になっているので、専業主婦に嫌われる側のリモーターになりました。双方の気持ちを分かる私が、リモートワークで関係が悪化した人への解決策を提案しようと思います。
専業主婦がリモートワークを嫌う理由
リズムが崩れる
専業主婦にも生活のリズムがあります。基本的に家族に合わせて家事をすることが専業主婦の仕事だとは思いますが、家族が常に家にいると、文字通り24時間家族に合わせっぱなしになります。
例えばテレビを見ながらアイロンかけをしているのが楽しみだった専業主婦が、家族が仕事をしていたらテレビを見ながらは出来ない、掃除機を思った時間にかけられないのに人が多いから埃が溜まるなど、働いていたら『それくらい後にしたらいいじゃん』と思う話が、主婦にとっては、『後って誰が後にやると思っとんねん』と腹が立つわけです。
休憩もしづらい、なんとなく監視されているような気がして、座ってテレビを見たり、横になることに罪悪感を感じ、休んだ気がしないという人もいます。
食事を作る回数が増える
専業主婦の家事の中で、食事がかなりのウェイトを占めています。お昼ご飯なんて、自分1人だったら冷凍ご飯に卵乗せて食べて、野菜ジュースでも飲んだら終了、夜ご飯の仕込みをつまんで終了、と適当でいいわけです。
ところが、家族がいるとなると、最低限焼きそばくらい、餃子くらいなど、なんやかんやでフライパンを出し、しっかりフライパン使って料理をするわけです。その上で『簡単な物』扱いを受けるわけです。
リモートワークの家族を持つ専業主婦の人の9割は、『朝ご飯終わったらもうお昼ごはんがきた!ギョッ』っていう気持ちを持っています。
そして飲み会もないので、きっちり3食。うちの母は『キッチリ3食食べるから本当リモート嫌!』ということを言っていました。
ずっと一緒で息が詰まる
単純に一緒にいすぎて息が詰まるという現象。お互い様だとは思いますが、365日べったりって、誰であってもストレスはありますよね。
残業代がつかない
家にいても仕事がない!というリモートに不向きの仕事の場合、仕事がないので残業代もない、という場合があります。残業代を当て込んだ家計簿の場合、家にいる分の光熱費の増加に対して、残業代が付かないのは痛手ですね。
家にいるのに家のことをしない
コロナでやむを得ずリモートになったものの、家でする仕事はほとんどなく、家で本やテレビやネットをしてゴロゴロするというバカンスをしている。という配偶者を持つ専業主婦は、だったら家のことやれや!と思っています。
テーブルに置きっぱなしのにされた仕事道具にイライラ
ダイニングテーブルでお仕事をする人もいることでしょう。仕事道具を置きっぱなしで、食事の準備で邪魔になっても片付けられない、そんなイライラをしている人もいることでしょう。
解決策
リモートになる前から問題がなかったを見つめ直す
リモートになる前からあった問題が、夫婦でいる時間が増えることによって顕著に現れただけ、とも考えられます。
そもそも夫婦仲に問題がなかったか。うちの場合は、専業主婦である母が、父の面倒を全部見るスタイルで、日中は母の休憩タイムだったのですが、日中もずっと父がいることで、休憩時間を失い、かなりイライラしているようでした。元々の無理がリモートによって表面化したので、リモートワークのせいとは考えず、夫婦仲のルールから着手しましょう。
仕事のエリアを確保する
リビングでのお仕事はオススメ出来ません。子供のリビング学習を応援出来るのに、大人は何故ダメなんだと思うかと思いますが、サイズ感から認知度、さらに夫婦には血縁関係もないので最早理屈ではありません。そして関係が悪化すると分かっていて無理にリビングで仕事をする必要はありません。
各自が自室を持つ事が理想ですが、日本の住宅事情では難しいので、仕事をしている人が仕事をする部屋を決めて、仕事中はその部屋に篭る。基本部屋から出ない。インターネット環境などの都合もあるかと思いますが、中継機などを使えば快適な環境でテレワークが出来るので、使える部屋があるのならば使いましょう。
そんな部屋はないという人は、パーテーションで区切ったエリアで仕事をするのも良いですね。ブースになっているテーブルもあるので、とにかく一線を引くことが大切です。
賃貸も検討
知り合いで近くにワンルーム賃貸を借りて仕事部屋にしている人が数人いますが、奥様の意見では、結局雨の日なんかは面倒になって家で仕事をすることが多いらしいです。
本当にご近所でないと足が遠のいて無駄金になってしまうので、安いからと言って離れたところで賃貸を借りるのはオススメできません。賃貸を検討する方は、雨でも億劫にならないくらいの距離感がベストですし、雨の日は行かないと決めるのであれば、最初からそのルールで賃貸を借りた方が、双方に負担になりません。
仕事の状況や家事の状況を話し合う
何時に始業、休憩はこのくらい、終業はこれくらい、と言えたら良いのですが、なかなかピッタリその時間というのも難しいですよね。
なので、せめて音の出る家事が出来る時間を伝えておくと円滑にいくと思います。
あと、双方の休憩時間はお互いに尊重することです。仕事してないじゃん、家事してないじゃん、となると空気が悪くなります。
専業主婦も働く
ご主人のリモートワークを機に、専業主婦の方がパートに出たパターンも結構聞きますね。コロナ対策でご主人がリモートになったのに奥さんがパートで外に出るパターンです。最早意味不明なのですが、それくらいお互いが家にずっと居るってなかなか大変だということですよね。
また、自分でお金を稼いで住んでいる家になのに、何故自分が好きにリビングを使えないんだ!と言う方がもいると思います。説得出来ればいいですが、このタイプの人を変えるって物凄く大変だし、無駄な喧嘩に終わるということも考えられます。自分を変えることは出来ますから、サクッとパートに出るのも良いと思います。
年齢的に、子育てもあるし、今までずっと専業主婦をしてきたから自信がない、とか色々思うところがある人もいると思いますが、主婦専門の求人サイトもありますし、クラウドワークス やココナラ などのリモートでのお仕事もあります。私もこちらのブログで極々少額ですが、収益も発生しているくらいなので、専業主婦で空いている時間にブログも良いと思います。BASE やフリマアプリでハンドメイド販売など、既存のプラットフォームを使い、自分のブランドを持つことも、今の時代では可能なので、これを機に専業主婦を卒業しても良いかもしれません。
アラフォーでフリーター経験しかない私が、別居を機に働けたくらいなので、健康でさえあれば働けない専業主婦なんていません。
その際は、お互いに収入でマウントを取らないことはです。自分の方が稼いでいるとか、その時給なら家のことしっかりやってとか、お互い絶対言ってはダメです。
うちの父母がそんな感じですが、それを言われ続けた母は、夫や姑がそう言うからという理由で何度か仕事を辞めていますが、仕事を辞めるごとに明らかにネガティブ思考になり、家事のクオリティも低下しています。
辞める時はその仕事が嫌になった時であって、家族にマウントを取られて辞めると、その後の関係は悪化します。
最初からどどーんと稼げる人なんていないんです。もし収入でマウントを取られたら、胸を張って、『いつかドカンと当てたら私のお金で高級料亭連れて行くから覚えとけよ!』とでも言って続けてください。その後両立が難しくて家事に文句言われたら『自分の力で高級料亭連れて行ってあげたかったなぁー、くぅ〜』とか言っておいてください。相手のために働きたいと言われて怒鳴り散らせる人はそういません。
ご飯に対する力を抜く
昼ごはんは各自で準備する、と決めるのも良いです。これは専業主婦にとってのメリットだけでなく、『もうご飯出来てるけど?』とか、『お昼ご飯どうするの?』とかの何やらイライラしているらしい声色とのやり取りが減って、働く側も案外気楽に過ごせるメリットがあります。
私の周りでご主人がリモートで家にいても仲良くやっている専業主婦の方は、大体昼ごはんを作っていません。専業主婦なのに?!と思う人もいるかと思いますが、一日一食くらい自分で選んで好きな物を食べる方が気楽でいいですよ。それでたまに、『ハンバーガー買ってくるけど、いる?』とか言われる方が嬉しいものです。
とりあえず青汁、納豆卵ごはんで栄養なんぞ何とかなるもんです。
それが難しいそうな人は、食材宅配のヨシケイ 、Kit Oisix 、食洗機など便利な物はこれを機会にどんどん導入しましょう。
最初は高いと思うかもしれませんが、献立について悩む時間や、食器を3食分洗う時間って本当に無駄です。自分がその時間働いていたら時給いくらで元を取れるか、手洗れにも悩まなくなり、手の肌年齢が若返ったらどれだけ価値があるかという視点で考えたら、そう高い買い物でもありません。
あっという間に元が取れます。
私は別居前は食洗機利用、現在実家ではどんなに説得しても食洗機なしですが、ほんとーに無駄な時間だと思っています。
ちなみに可能な限り大きい方が絶対に良いです。綺麗になるかどうか不安・・・という人がいるかと思いますが、人間の手で洗うよりも高温で洗うし、はっきり言って食洗機の方が綺麗に洗います。
通勤時間分は家事や子育てをする
通勤時間分は家でのんびりしたいとは思うかと思いますが、大人1人増えると、動き次第で物凄く助かったり、とんでもなく邪魔になったりします。通勤時間分は家事や子育ての時間、とすると、連帯感も生まれて良いと思います。
うちの父は全力で趣味の時間に当てていますが、家族の協力をせずに朝シャンをしてからリビングを独占し、趣味にだけ没頭した結果、母が父の趣味を全力で嫌がるようになりました。
時間が出来て趣味の時間に充てたい気持ちも理解はできますが、専業主婦の気持ちとしては、今まであなたがいない間にやっていた家事が思うように進まないし、テレビのチャンネル権もないし、お茶入れてとか言うし、ストレスマックス!というところでしょう。
リモートワークと専業主婦の相性は最悪
満員電車に乗らなくて済むリモートワークは最高だけど、専業主婦の圧が強いのも辛い。逆に専業主婦からすれば、生活を乱されて辛い。なかなかうまくいかないお宅も多いのではないでしょうか。
どちらの立場でも、相手を変えることはできないので、自分でできる解決策を取り入れてみると良いでしょう!と、リモートワーク中に専業主婦の母が父の愚痴を言いまくっていたので、リモートワークで悪化する夫婦関係の改善策を考えてみました。