別居中や家庭内別居中、離婚した子供の心のケアについて私がしていることを6つ紹介します。
子供と話す時間をなるべくたくさんとる
突然環境が変わり、両親のどちらかがいなくなると、当然子供は不安です。今後の生活のこともあり、親自身も不安はあるとは思いますが、子供と一緒に乗り越えていかなければなりません。どちらかが欠けても幸せにはなれません。子供の心を置き去りにしないためにも、子供と話す時間はなるべくたくさん取っています。
無理に別居や離婚について説明しようとしないで普通の会話を楽しむ
無理に特別状況を説明することに捕らわれず、ごくごく普通の会話を楽しむことを行っています。結局はごく普通の会話を楽しめる関係というのが一番良好な関係なので、それが一番大事です。
子供が現在の状況に疑問を持っている時は、真摯対応し、その際絶対に嘘はつかないという事を決めています。
僕のパパはどこ?と聞かれた場合
うちの場合は別居時2才だったので、公園などで他所のパパとお子さんが遊んでいるのを見ると、『僕のパパはどこにいるの?』と聞くことがよくありました。
羨ましい気持ちもあるだろうし、単純にパパと外で遊んでいる子がいるということも不思議という様子でした。子供が夫に公園で遊んでもらったことなど2回しかありませんでしたが、子供にとっては大切な2回。私だって羨ましいし、どうしてこんなパパがいるのにうちは?という気持ちもありましたが、
私は『パパは○○県にいるよ。パパと遊んだことあったね、今はいないけど、いつか遊んで貰えたらいいね。今日はママといっぱい遊ぼう!』
と言っています。
希望を与える言い方に賛否あるかと思いますが、私と夫の間に愛がなくなったとしても、子供に寄り添える父親になったらいいなぁとは思うし。いや、なれなかったから別居したわけだけども、そんな人だったら別居してないんだけど、、、と腹にくるものはあるかもしれませんが、
それでも第一は子供の言葉を否定しないこと。子供の気持ちに寄り添うこと。
この先絶対に遊ぶような状況にはならないという場合は言うべきではありませんが、通常親子の面会があるので、いつかは実現可能な話です。
そして、その夫に対する期待は、自分が話を聞き、遊ぶことで受け止めようと思っています。
子供に別居の説明をした時
別居時二歳だったもので、難しく色んなことを言っても分からない。でも前は違う家にいてパパもいたなーというのは理解しているくらいの時期です。
お風呂場で『ママと○くんはこれららここで暮らすよ。これからはパパとは暮らさないと思う。パパはいないけどおじいちゃんもおばあちゃんもいるからね。でも○くんがパパと会いたいと思う時はママにいつでも言ってね。○くんが会いたいっていう気持ちも好きなように言っていいからね。』と言っていました。
驚くことに息子から
『わかった。もうママ泣かないね。』と言われました。母ちゃんは風呂場鼻垂らして泣きました。
その後息子はちょくちょく『パパに会いたい、電話して』と言っていて、電話に出ない夫の代わりに夫の写真を見せていたのですが、そのうちすっかり言わなくなり、よく電話をくれる友達や叔母に会いたい電話してと変わっていくようになりました。
どうして別れたのか聞かれたら
なるべく早めにシミュレーションしておいたほうがいいと思います。
2歳児なので『僕にもパパっていたよね?』とかですが、大きくなれば話っぷりも変わってきて、『何で離婚したの?』と聞かれる日も来るでしょう。
子供の成長に合わせた、回答は常に考えておくべきだと思っています。
うちの場合だったら、夫の発達の違いから、お互いにすれ違いを埋められなくなったこと。努力しても埋められない個性があって、試行錯誤している間に体を壊してしまって、一緒には住めなくなったという話を、本などを見せながら説明しようかなぁ、、、と漠然と思っています。
相手の悪口や愚痴は言わない
悪口や愚痴は害にしかなりません。
子供が相手方のことをとても嫌っていて、子供自身が言ってスッキリするのなら聞いてあげればいいと思いますが、親が率先して子供に悪口や愚痴を聞かせるということは、子供の脳破壊にも繋がります。子供自身が悪口を言うことに慣れてしまわないように、まず自分が悪口を言わないということを徹底しています。
また、電話や、大人同士の会話で相手方の愚痴を言っていることも、子供は気づいています。大人同士の会話だからオッケーとせず、子供が見ている前で汚い言葉は使わない、いずれ知ることになったとしても、それは親が知らしめる言葉ではないということを心に決めています。なので、夫と連絡を取る際も、子供が寝た深夜に話し合いという風に最初に釘を打っておきました。
悪口や愚痴を聞くにも限度がある
ある程度年齢が上がっていき、同性だと言いやすいこともあり、娘に父親の愚痴をついつい言ってしまう人もいます。
私の母もそうで、私が高校生くらいになる辺りから急激に増え、今でも言っています。ハッキリ言って、苦痛以外何者でもないです。それこそ、だったら距離置くなり何なりしなよと思います。聞かなくても機嫌が悪く、聞いても解決しない、結局母は憂さ晴らしに買い物に行っていて、ある意味、母が嫌がることを直さない父と、その父の稼いだお金でその憂さ晴らしをする母でお似合いなんだけど、だったらその関係に満足して愚痴愚痴言わないでくれ、せめて回数を減らしてくれと思います。
もう一例、私の知り合いは、母に肩入れし、父親を鬼のように語る人もいます。
父親が亡くなっとしても何とも思わないという人もいます。それこそ、ギャンブル癖で借金がある人や、DVの人だったら言われると思いますが、理由を聞くと、『毎日リビングでテレビを見て愚痴愚痴言ってるのがムカつく』と、そんな話です。
これも、母が子供に愚痴愚痴言い、父もテレビに愚痴愚痴言い、テレビに向かって愚痴るくらいいいじゃないかと思う人もいるかと思いますが、兎に角耳につく。一度その愚痴愚痴が耳についたら、もう気が狂いそうになるようです。
愚痴は適度に吐き出すことも大切ですが、愚痴が日常になるのは不幸の始まりです。
愚痴を言う相手を間違えない
子供が相手方のことを好な場合は余計に傷つきます。自分が言ってスッキリしたいのなら、聞かせる相手は子供ではありません。カウンセラーなり、ネットに愚痴を吐き捨てるなり、周りに知り合いがいなくてもいくらでも吐き出せる場所はあります。今時カウンセリングも弁護士も深夜に電話相談できるところもあるので、子供が寝た後、全てを吐き出しましょう。
愚痴を言うのは関係性の深くないところで、
聞いた相手が自分の不幸で笑い話ができるくらいの関係性の人にしておきましょう。
自然と笑顔になるような行動をとる
親が笑顔じゃないと子供も不安になります。
まずは自分自身が笑顔になりましょう。
せっかく別居・離婚しても幸せになれなければ意味がありません。幸せになるために相手と別れる結論を出したのであれば、兎に角笑顔で過ごしましょう。
お金がお金のあるところに舞い込むように、幸せは笑顔のあるところにやってきます。多分ね。誰しもそういった経験は何かしらの形であると思います。
自分は不幸だと思って辛い顔をしていたら、開運ビジネスにつけこまれるかもしれません。まずは自分は不幸から解放された!存分に幸せになるんだ!と笑ってのけることです。
私が子供と笑顔になるためにしていること
・休日の朝、時間を気にせずにゴロゴロしながら『今日何したい~?』と言う
・お弁当をベンチで食べるて食事を済ませる。
など。自分たち以外の時間や予定を気にしなくてイイという別居・離婚のメリットを享受しましょう。
一般的に良いとされる環境に近づける
一般的な幸せそうな家庭像ってありますよね。両親がそろっていて、習い事もして、お金でギスギスしていなくて、笑顔あふれる家庭。
全て揃っている理想的な環境になれば最高かもれませんが、現時点で親の不仲という不利な状況がある以上、可能な限り他で補ってあげようと思っています。
空しく聞こえるかもしれませんが、どんな環境も、余程雑草を食べなきゃ生きていけないくらい過酷なものでなければ、慣れます。
父親がいない→おじいちゃんやおじさんに遊んでもらう
習い事をさせてあげられない→公民館などのイベントに参加する
おもちゃを買ってあげられない→わくわくさんを見ながら作る
など、代案でカバーします。
周りにサポートを頼む
甘えと言われればそれまでですが、甘えましょう。
大人にとっては自分の尻ぬぐいもできない、『甘え』といわれるとキツイかもしれませんが、子供が甘える先があるということは決して悪いことではありません。そして、甘え先に『甘えんな』と言われてまで甘えるのはよくありませんが、大体『甘えんな』と言っているのは会ったこともない他人です。状況もよく知らない人の意見を一個ずつ聞いて心を痛めるのは病めましょう。その人は1円もくれなきゃ手も貸してくれません。
大人同士でここまではお願いするけれど、ここからは自分で。という線引きをして、今日はおじいちゃんやおばあちゃんに遊んで貰う日っていうのがあるのは、決して悪いことではなく、新しい家族の形を作るという点で、とても有効だと思います。
児童相談所に相談する
子供の様子について、プロの視点から見てどうかを確認しても良いと思います。
同じような状況にある子をたくさん見ている人から見ると、我が子の状況はどうなのか、自分の子だけは大丈夫と思わず、時には客観的に様子を見て貰うことも大切です。
児童相談所の相談員さんがとても親切だった
別居に至った際に、行政の各方面に相談に行っていたところ、子供の心のケアにも目を向けた方が良いということで、児童相談所の紹介を受けました。
児童相談所を聞くと、何となくドラマのイメージから児童相談所=虐待という感じがして、相談するにはハードルが高く思っていましたが、
割とフランクに
『大変でしたねー、お子さん遊ばせる場所もあるんで、一度相談に来てみてください』って具合で、子供と別居中に夫との関わりなんかも相談できました。
私自身が児童相談所に相談に行った際は、
2歳くらいだと厳密に親の様子が分かっているわけではないから、ストレスによる何か影響が出ていない場合はほとんど問題がないということででした。夫との関わりも、ほとんど育児にノータッチだった夫なので、それが不幸中の幸いというか、夫がいないことへのダメージはほとんどなく、会いたいともさほど言わないので、『会いたい?』とか蒸し返すようなことは言わなくて良い。具体的説明も今は不要。そして2歳児はほとんど忘れる。とのことでした。
私から見ても、他所のお子さんと比べて問題行動が多いと感じる点も特になかったこと、自分の子育てに対する不安点を質問できたりして、相談に行ってよかったと思いました。次期を見て、子供とのライフステージが変わったりしたら、また相談に行こうと思っています。
以上、私が意識的に行っている子供の心のケア方法でした。
今のところ父親がいなくてもギスギスすることもなく、とってものびのび可愛くいい子に育っているので、毎日子育てが楽しいです!
兎に角話して笑って過ごすが一番!