自分が毒親だったんだと気が付いた話をします。そして改善のために何をしているか3選書きます。
子供から言われたり、他人から指摘されたわけではありません。子供は3歳です。子供が2歳になった頃、夫から逃げ、実家で別居生活を送る中で、35歳にして、自分が毒親であったと気が付きました。
どうして気が付いたのか、そして改善のために何をしているかを書いていきます。自分が毒親かも、毒親から育ち、無意識に毒親行為をしてしまっているかもと不安になっている人の参考になれば幸いです。
- 毒親とは?
- 毒親は自信がないメンヘラ。
- 産前産後の寝不足でメンヘラはピークに。
- 気が付けば子供に夫の愚痴を聞かる毒親になっていた。
- 親の愚痴を聞き続けてストレスマックスになり、自分の悪行に気がついた
- 両親が毒親かどうかは分からない
- 毒親にならないための対策3選
- 現在解毒中。
毒親とは?
毒親は、毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。
とWikipediaにありますが、親の都合で子供をコントロールしようとする親、子供の将来に悪い影響を与える親のように言うこともあります。
私はこの毒親という言い方を初めて聞いた時、凄く直接的で嫌な言葉が生まれたなーと思いました。
良い所もあれば悪い所もあるのが人間ですし、昭和の育児自体もよかれと思ってやっていた毒がそこらかしこにあったり。完璧な親なんてそういないと思うので、毒親の定義はある程度個々人の気持ちの中で決まるのではないかと思います。
毒親は自信がないメンヘラ。
毒親って自信満々のように見えますが、自信がないっていう話、をよくプロのカウンセラーが言います。意味が分からないですよね、自信満々にコントロールしてくるのに、なんで自信がないの?という気がしますよね。
でも、毒親の毒って、自分のコンプレックスを子供に向けていたり、子供が優秀でないと恥ずかしいという気持ちを持っていたり、子供のため!と言いながら、自分のために子供をコントロールをしています。
自分がしっかりあって自分に自信があれば、子供がどういう考えであれ、応援できるものです。しかし自分に自信がないので、子供を自分のスペックを補ってくれるマジックアイテムのように使おうとします。
そういった意味で、毒親は自分に自信がない人の方がなりやすい、というわけです。
私も自信、自身がなく、将来を決められないから実母のように生きようとしていた
私は自分に自信がなく、何をしたいとか、何になりたいとか、全く自身を持っていない人間でした。そして、母のように生きようとしていました。母がやっていたことはやらなければならないし、母が常識だと言えば、それが正しいと思って生きてきました。母を目標にしていた、というよりは、他にどうしたらいいのか全く考えられない、そんな人間でした。
その原因を考えると、時は遡りますが、
私は兄弟がいて、幼少期から『どれがいい?』と聞かれて、『これがいい!』と答えると、『えー!ダサっっ!こっちにしなよ!』と言われ、結局自分の好きな物を選べないということが物心ついた頃からずーっとありました。
こんなやり取りは兄弟がいる中では普通にあることなんじゃないかなー、と思うのですが、私の場合は元々気にしぃだった性格もあり、そのうち兄弟が言った物を選ぶ、ダサいと言われない物を選ぶ、友達がいいと言った物を選ぶ、ブランド品を選ぶ、とどんどん自分では選べない病を発揮していきました。
なので勿論進路なども自分では一切決めていません。これやってみたいかなー。。。と少し芽生えてきたところで、『それは潰しがきかない!これがいいんじゃない?』と言われた道をひたすら、『そうだよね!』と言って突き進んできました。
ところが大学生になり一人暮らしとなり、アルバイトも禁止され、家族が物理的に口出しをしなくなったら、就職のやり方やタイミングを全く知らない、超世間知らずよ全く自立できない大人となってしまっていたのです。アダルトチルドレン完成!!!
子供の頃からやりたい仕事や学びたいことを言うと、それでは食べて行けない、と言われつづけ、最終的に何になりたいか、どんなことをしたいかがさっぱり分からず、どうしたら家族に認められるのか考えた結果、結局父と同じ職業の人と結婚し、母と同じように専業主婦になったのが私です。
母のようになりたかったというより、他に生き方を知りませんでした。生き方を自分で考えなきゃいけないということすら知りませんでした。
そうです、毒親になるような奴は、自信も自身もないやつ、正にこれです。
実母になろうとする自分。まるでホラー。
書いていて恐ろしいのですが、正に母になろうとしていたのです。よく全身ファッションを真似てくるホラー漫画とかありますが、コエー!と思って見ていましたが、まさか自分がその状態だったとは。。。私自身気が付いていませんでした。
母も姉も若い頃の母の格好を私にさせ、『若い頃のお母さんにそっくり!』というのが、褒め言葉だと思っていました。
そして、専業主婦の見本なんて母以外は知らないし、とりあえず母と同じように家事や育児をしていたら、とりあえず生きていけました。周りの友人はみんな普通に働いていました。本当は自分も働きたいのに、親を納得させる働き口で働かないであろうことを予想し、私が生きる道は専業主婦しかないと思っていました。この道は安泰。心底そう思っていました。
産前産後の寝不足でメンヘラはピークに。
妊娠中に夫が転職したいと言い出し、実父に現在の夫の仕事を紹介してもらうまですったもんだあり、産後もワンオペ育児。丸2年は30分〜2時間置きに起きる睡眠で、頭の整理がつかない、超バカになっていました。しかし根性論世代の残党なので、寝ないでもやれる!と本気で思っていました。
産後夫との関係が悪くなってきた時、私が悩みを泣きながら相談していたのも母でした。母はその時、お父さんもそこまでではなかったと言っていて、同じ様な人を選んだのに、どうして夫とは会話ができないんだろう、怒鳴るんだろう、出て行けって言うんだろう、母は産後はどんな家事をしていたか、私は手抜きなんだろうか、贅沢しすぎていないか、ひたすら母と照らし合わせて自分が間違っていないかを確認していました。
その結果、アダルトチルドレンがさらにヒートアップ。私の暗黒面がどんどん広がっていきました。
気が付けば子供に夫の愚痴を聞かる毒親になっていた。
アダルトチルドレンの寝不足。もう気が付けば夫に不満しかありませんでした。良い所を見ようにも、悪い所にしか目が行かない、過去のむかついたことや、理不尽な行いをされたことを兎に角許せず、消化できない。消化したくても夫に怒られ過ぎて、萎縮して解決もできない。解決に目がいかず、とにかく鬱々とした日々。そして家庭内別居をしていました。夫がいない時だけが唯一気持ちが休まる時でした。
直接的に『パパはひどい』とか言うことはありませんでしたが、そのうちに、子供が起きている時に母や友達に夫の愚痴の電話をかけたり、『あぁ、もうパパが帰って来ちゃう』『ご飯作っておかないと。。。また機嫌が悪くなる。。。』とかネガティブな発言をよくしていました。ここでも実母と全く同じ行動をしていました。
そう、私は子供の前で夫の愚痴を垂れ流す、ネガティブ植え付け系毒親になっていたのです。
しかもタチの悪いことに、人前で愚痴を垂れ流すのがよくないことだとすら知らなかったし、考えもしなかったもです。
この行いを悪いことだと知ったのは、母に『子供の前で父親の悪口を言うのはよくないよ』と言われた時でした。全く意味がわかりませんでした。母は私に私の夫の愚痴も、父の愚痴も、祖母や、祖父やあらゆる愚痴を言ってきたのに、愚痴を言うことがコミニュケーションだと思っていたのに、これって悪いことなの?とカルチャーショックでした。
え、じゃあこの時間ってなんなの?とも思ったし、兎に角意味がわかりませんでした。
でも言ってはいけないのであれば言うべきじゃない、と思い、その日から子供が起きている前で夫に対するネガティブな発言を聞かせるようなことはスパッとやめました。でも何故子供に夫の愚痴を言うのがダメなのかは、全く分かっていませんでした。
親の愚痴を聞き続けてストレスマックスになり、自分の悪行に気がついた
別居をし、とりあえず睡眠ができるようになってきたあたりで、はじめて『父の愚痴や行き過ぎた毒舌を言う母が嫌だ』と思うようになりました。
それまではどれだけ聞いても平気だった母の愚痴が、産まれてから途切れることのなかった愚痴が、突然、もう無理!!!と決壊したのです。もう無理!!!聞きたくない!!!となったらそれこそ、もう無理なんです。朝一番にため息をつき、愚痴の巨大な独り言を言いながら料理をし、父が家を出たら、本日のアラを見つけました!とばかりに悪口を言い続け、私が仕事をすると不機嫌になり、孫が可哀想と言ってくる。
父は父で、母が機嫌が悪くなると私に『オイ、いつまでいるつもりや!出て行け!』と言ってくる。それを見て母は『なんでそんな酷いこと言うの!お父さんは全然子育てを分かっていない!』と言って、喧嘩になり、ある時仲直りしている。みたいな。
結婚って何?私の存在って意味ある?と不穏なメンタルに駆られそうになったことは数知れず。
でも、あれ?これって私があのまま結婚生活続けていたら、私もこうなってたよね?
という気づきもあったわけです。私は子供にこんな思いをさせようとしていたのかと。
私は子供が大好きだし、別居しているドロップアウトな人生だけど、モンテッソーリに最新の教育法なんかもチェックして、今できる範囲で完璧な母親になろうとしていたのですが、基本的なところが全然ダメだったな、と気がつきました。
そんなわけで、私は子供が1歳くらいまで夫の愚痴を言っていた毒親で、毒づく祖父母のところに世話にならなきゃ子育てができていない毒親だと気がついたわけです。
母の愚痴スピーカーのお話
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両親が毒親かどうかは分からない
とはいえうちの親が毒親かと言われると、分かりません。姉も兄も結婚して色々あっても幸せそうだし、大学だって出させてもらいました。
その都度『うちは教育費にお金をかけてなかったらもっと旅行も行けていたし、家も駅近の資産価値のあるところが買えていた』なんて言っていますが、姉曰く、『言い方が下手なんだよ。あの世代の人たちは。』とうまく考えられる人もいるわけです。
なので、毒親とくくるには、お金と手間をかけてくれた、と思います。なので、毒親かどうかの捉え方は個々人によるんだろうと思います。
補足すると、暴力がある場合は毒親じゃなくて犯罪者だと私は思っています。
問題は親が毒親だったかどうかではなく、私が毒親にならないためにどうすれば良いか、より楽しく生きて行くには何をすれば良いかの方が大事だなと思った次第です。
毒親にならないための対策3選
- 自分の稼ぎで子育て出来る最低限の収入の確保。
とりあえず金だ!金!身も蓋もないんですが、依存体質は毒の元だと思います。どうやっても自分だけで子供と生きていけるだけの力があれば、人の意見を聞いたり、またそれを受け入れなくても平気という選択が取れるようになります。
自分を持つことが、子供をコントロールしようとしない力になるので、とにかく自立して金を稼ぐ。今の時代会社だけでなく、副業、投資もガンガンして楽しく稼ぐ方法があると強いですね。
- 子供と良かったところ悪かったところを振り返り、フィードバックする
定期的に子供に不満だったり、これは嬉しかったというようなところは何かを確認しています。意見を押し付けないで、ママのこういう所を直して欲しいとかある?と聞いています。そして、言われた内容は否定しないで、受け入れることにしています。
子供の頃って不満があってもうまく言えなかったり、納得が出来なくても怒られるから仕方なく聞いたり。。。なんてことが多々あるんじゃないかと思うのです。大人だってそんな生活が続いたら嫌なので、確認の時間を取ることにしています。
勿論ネガティブワードだけだと疲れてしまうので、嬉しかったところや、楽しかったところも確認して、またこうしようね!という話もします。
先日子供に、「怒らずに抱きしめて『ダメよ』って言って」と言われました。怒らなくても悪い所は分かってるんだから、抱きしめてダメだって言ったら分かるんだよ!と言われました。自分ではなるべく叱らない育児を行なっているつもりが、怒っていたようでした。すまんかった。
- ポジティブ思考に変える
ポジティブ思考は大事ですね。ネガティブは毒を撒き散らします。以前はポジティブ過ぎて宗教くさ!!ウザっっ!!と思っていたのですが、ポジティブ大事です。
ポジティブじゃないと基本毎日同じことしかできません。新しいことにチャレンジできないんで、子供の新しいチャレンジを知らず知らず否定している場合があります。
いきなりネガティブ思考をポジティブに持っていくって凄く難しいのですが、私の場合はとにかくポジティブなお金持ちYouTuberを聞き流しし、ポジティブサイコーな会社で働き、とにかく周りにポジティブワードを敷き詰めています。
すると自分にも行動力もついてきて、とりあえずトライしてみる子供の気持ちを素直に応援できるようになります。
現在解毒中。
そんな感じで生きたきたので、子供にも影響はあるだろうし、父母との同居での生活でも良かれ悪しかれ影響はあります。
私自身も、自分の中の毒に気がついた結果、幸せな結婚生活や共同生活のビジョンが全く掴めなくなりました。今更ながら共同生活って難しいんだなー、と。
今は一人でも飽きない趣味や、小遣い稼ぎをして、将来一人でも楽しく生きることが目標です。親から溜まったストレスを子供にぶつけないため、自分への戒めも込めて残しておきます。