毎日幼稚園に元気に行ってくれたら良いのですが、
ある時体調が悪いわけでもないのに『幼稚園に行きたくない!!!』と言ったり、それが数日、数週間、数か月と続いたり、そんな時に号泣している子供を無理やり着替えさせたり、歯磨きさせたりと、
え、これってどうするのが正解なの!?と親としてもどうしたら良いかわからないなんて時がありませんか?
私たち親子は先日そんな経験から、『休む』を選択しました。
そしてその間どうやって過ごしたか、どうして休ませたのか、その後幼稚園に行けているのかというお話をしようと思います。
- 結論、休ませてよかった
- 息子のスペック
- 子供が幼稚園に行きたくないと言った理由
- 子育て相談で相談に行って『幼稚園を休む問題』を相談してみた
- 休んだ日の状況
- 休ませている間の過ごし方
- 休ませた翌日からの様子
- 結論、休ませて問題なかった。
結論、休ませてよかった
結論から言うと、うちの子の場合は休ませて正解でした。
息子のスペック
年齢3歳(年少)
早生まれで幼稚園の中では小さいほう。
おもらしはほぼなし。自分でトイレができる。
お友達少なめだけどいる。
言葉ははっきりしているほう。
運動能力も標準。
強烈なイヤイヤ期中。
子供が幼稚園に行きたくないと言った理由
不明。
不明というか、複合的なものなように思います。
理由は何度か聞きましたが、本人もしっかりした回答はなく、この場合、言いたくなるか、言いたくない理由があると思って、無理に聞くことはやめました。
先生と喧嘩したとか、ママと一緒がいいとか、幼稚園が嫌いとかいろいろ言っていましたが、どれもこうだから絶対行きたくない!となる確固たる理由ではなく、聞いてみたら、何となくそうなのかもーくらいのふにゃふにゃっとした回答でした。
子育て相談で相談に行って『幼稚園を休む問題』を相談してみた
休む=サボり癖、皆勤賞が正義で育った私
昭和のスポコン世代の私からすると、幼稚園を休ませることに不安がありました。私たちの親世代といえばゴリッゴリの昭和の人たちなので、ほとんどのご家庭では『何バカなこといってるの!いいから行きなさい』と引きずり出されたり、『どうせ遊んでたら楽しくなるんでしょ!甘えないで!』とか、『そんなこと言ってたら小学生になれないよ!』とか、とりあえず休ませる癖をつけない、不登校になったら終わりくらいの超マッスル教育だったと思います。欠席しないで皆勤賞なことが正義。休むのは軟弱、わがまま、教育費はタダじゃないなど、まぁスパルタでした。←うちだけじゃないよね?
で、実際に私はそんな感じで育ったので、幼稚園を休むって!?そんなことしたら休み癖がついてこの子は行く先不登校児になるに違いない!と、滅茶苦茶不安になりました。
というのも、私自身幼稚園を病気以外で休んだことがなかったし、何だったら熱があっても倒れない限りは登校していたので、休みたいから休むって何!?それってこの先大丈夫なの!?と滅茶苦茶不安になりました。
なので、どこぞの大学で子供の教育について研究されている、偉い先生の『子育て相談』に行くことにしました。
←分からないことは調べて聞くのが一番!
相談内容
私『子供が幼稚園に行きたくないということが結構あるんです。休ませても良いものなのでしょうか?休み癖がつかないか不安です・・・』
偉い先生『休ませてOKです。お母さんがどうしても都合があって行かせなきゃいけないときは行かせて良いし、休ませても問題ありません。』
私『休み癖つきませんか?』
偉い先生『無理やり行かせる方が行きたくないーっていうのが長引きますよ。私たちの世代では無理矢理が当たり前でしたが、子供の意思を無視していますよね。親と子供がしっかり向き合わないと、自己肯定感が育たない、という話を聞いたことはありませんか?しっかり向き合うって、命令してやらせることじゃないんです。本来幼稚園は楽しく過ごすことが目的なのに、無理やり行かせることに意味はありません。まして義務教育ですらないんです。休んでも何も問題ありません。』
私『理由なく行きたくないから行かないというのもアリなんですか?』
偉い先生『大人だって理由なく今日はやる気おきなーいって時ありますよね。子供はうまく伝えられないし、甘えたいというのもありますよ。まだ3歳ですから、甘えるのも仕事。立派な理由になってますよ。お仕事の都合で休ませられないとかでない限りは、休ませてあげていいと思いますよ。
それで休み癖がつくなら、他に根本的な問題があると思います。小学生ならいじめなり、勉強についていけないなり。でも幼稚園って基本的には楽しいところですよね。幼稚園が合ってないなら変える必要が出てきたりしますが、幼稚園に行けば楽しく遊んでいるというのであれば、そういうことではなく、ママと一緒に居たいとか、何となく行きたくない、とか、そういう気持ちがあって普通ですよ。』
私『分かりました!ありがとうございました。』
ということで、幼稚園を休ませることに罪悪感を感じる必要もない!と思えたので、休ませることにしました。
休んだ日の状況
1週間程度、帰ってくると楽しかったと言うけれど、朝になると幼稚園に行きたくないという日が続いていました。
どうして休みたいと言ってすぐに休ませなかったかというと、幼稚園の先生に幼稚園での様子はどうかを聞いていたのと、帰ってくると、それはそれは楽しそうに幼稚園のお友達と遊んでいたからです。
ただ、休ませた日は、さすがに1週間続くということは、疲れなりなんなり、本当に嫌なことがあるんだろうし、朝に号泣して行きたくないと主張することが習慣化してしまう懸念があったこと、いつもと違って、『僕の代わりにママが行って』と言ったことです。いつもはママがお迎え来てくれるなら行くと言っていたのですが、ママに代わりに行ってほしいくらい嫌だというのは初めてだったので、これは休ませる頃合いかなと。
ここは子育て相談の偉い先生を信じて、休む方向に舵を切ろう!と思いました。
休むと決めた時、同居している両親は何を甘えたことをちゃんと行かせなさい!と言っていましたが、私はリモートで仕事、父は自由出社の身分、母は専業主婦、誰にも説得力はないし、なんなら父に至っては昔不登校児だったことが数年前に判明し、私も仕事をし始めて図太くなってきたこともあり、『明日からちゃんと行くって言ってるんだから、今日は休ませる』と言いました。
父母は『そんなこと言って、どうせ明日も行かないって言うに決まってるでしょ。子供なんだから明日のことなんか分かってないんだよ。口だけなんだから。』と言いたい放題言っていましたが、
『ママは〇君を信じてるよ。〇君は約束を守れる。今日は休みな。でも、幼稚園と違うことはできないし、ママはお仕事だから、遊んだりもできないからね。』と伝えて一日がスタートしました。
休ませている間の過ごし方
気を付けたこと
幼稚園でできないことはさせない。
ママはママの仕事をする。
テレビや動画は見せない。
これらの事を事前に伝える。
『幼稚園でないことはしないよ。いつもと同じようにするだけだよ。おばあちゃんは普段この時間にテレビを見てるけど、〇くんはこの時間は幼稚園だから見られないよね?だから好きにテレビを見られるわけじゃないよ。ママもお仕事だからテレビは見ないよ。お菓子も3時までは貰えないから終わり。
はい、ワークブックしようね。ママはお仕事があるから、どーーーーーしても分からないところは聞いてね。』
と伝えて、テレビは母の好きなワイドショーに、子供には【こどもちゃれんじ】 のワークブックを渡しました。
【こどもちゃれんじ】 のワークブックはシールが合間にあり、結構楽しんで出来るのと、ボリューム的に、のりなどを使うものは30~45分くらいで1冊終わるくらいなので、集中すると結構疲れます。本格的にお受験を目指すような内容ではないのですが、楽しく学べるので、おうち学習の導入として今回もとても役に立ちました。
途中何度もおなかすいたとかぶーぶー言っていましたが、(朝ごはんから幼稚園に行かないと泣き叫んでいたため、食事が不十分だった)一食ぬいたって死んだりしませんから、昼まで食事は我慢させて、ワークブックや折り紙をしていました。
ワークブックや折り紙をして、それなりに楽しめたみたいで、テレビを見なくても集中して遊んでいました。
お昼ご飯は幼稚園のお昼の時間と同じ時間になるようにし、多少適当ながら、時間を合わせてパパッと作り、パパッと終わらせました。メニューに関しては幼稚園の給食の方が豪華な気がする。(笑)
『ちょうど幼稚園でもお昼ご飯食べる時間だねー』
とか、
『今お着替えの時間かなー?』
とか声かけをしているうちに、
『幼稚園行きたい!明日は行くよ!』
と言うようになりました。
親と同居の場合←同居じゃない人は読み飛ばしてください
親にルールを協力してもらえたらいいけれど、協力してもらえない場合は、自分がしっかりルールを守って、親には強制しない。
幼稚園に取りに行かなきゃいけない物があったため、私が幼稚園に行っている間、母に子供を見てもらっていたのですが、
案の定テレビを見せながらお菓子をあげていました。うちはとにかくじいちゃんばあちゃんがYOUTUBEとお菓子を与えまくる人なのですが、そのくせごはんを食べないと怒ったり、テレビ見すぎと突然怒ったりするので、じゃあなんで与えるねん!と思うのですが、言うとまた不機嫌になるうえに言っても聞かない。もうカオスね。
もうね、仕方がないっちゃ仕方がないんだけど、このじいちゃんばあちゃんの甘やかし方って、多分同居の人って結構悩んでいるんじゃないかと思うんですけど、いずれ思い出になる程度に収まってくれたら良いのだけど、本人が望んでもいないのにやってあげたってなるんで、結構付き合い方が難しいのです。
単純に同居してなければ、たまにベタベタに甘やかしてくれる優しいじいちゃんばあちゃんだったんだろうと思うので、じいちゃんばあちゃんが悪いってわけでもなかったりします。
そんなわけで、同居の親に協力してもらえる場合は協力してもらえたらベストだけど、できないなら割り切って自分がしっかりルールを守る、とすると良いと思います。
そうすると、懸念されるのは、じじばばは優しいのにママは怖い、ママは買ってくれないからじじばばに頼もうとなりそうなものですよね。しかし意外と今のところはそうなっていません。
今後どうなるかは分かりませんし、親の意見が一致していないと、子供としてもルールを守っていくのは大変だと思いますが、親として大事なことは、子供の幸せのために行動することと、子供の味方でいることだと思うので、子供に味方になってもらうことではないと思っています。
そう割り切ると、気持ち的に少し楽ですよ。
休ませた翌日からの様子
翌日は驚くほどしっかりしていて、自分で起きて、自分で着替えて、準備もして、歯磨きもトイレも、親が促すまでもなく、しっかり時間通りに動いていました。
幼稚園バスを使っていますが、バスで先生に挨拶をし、今日はお迎え来てってママに言わなかったよ!と先生に言っていました。
帰ってきてからは流石に疲れてちょっとグダグダしていましたが、その日から預かり保育にも行ってみたい!と言うようになり、何だか別人のように逞しく成長しました。休ませて以来1ヶ月、そのような状況が続いています。
結論、休ませて問題なかった。
結論、休ませてよかったです。何ならもっと早く休ませてあげてもよかったかもしれません。
休み癖どころか、体調が悪い時以外は休まないということを理解したようです。風邪の兆候で鼻詰まりなどが出てくると、『今日は鼻詰まりがあって風邪っぽいから休んでもいい?』と言って、自分で体調のコントロールもするようになりました。このスキルは私には全くないので、あれ?息子の方ができてるんじゃない?と思っています。
当然、仕事をしながら子供を見ていたので、夜中まで仕事になって大変だったのですが、親が仕事をしている姿を見せることも大事だと思うので、本当に休ませて失敗したなぁーと思うことは一つもありませんでした。
どーせ持ち家でもないし、仕事もリモートワークなので、『どうしても今の幼稚園が嫌なら保育園や他の幼稚園にも行けるよ!好きなところに行きな!でも幼稚園も保育園も行かないという選択は今のところないよ!』と伝えてみたところ、息子と今の幼稚園が楽しいから今のままでいいようでした。ということはお友達や先生ともうまくやっているんだなー、と予想したり。
今回は何で休みたいのかは深掘りしませんでしたが、休みたいという気持ちを受け止めて、子供を信じてみるだけでよかったんだなぁーと思いました。
あくまで我が家の場合、という一例に過ぎませんが、幼稚園や保育園を休みたいというお子さんに手を焼いているという人、実際に休ませて大丈夫?と思う人の参考になれば幸いです。
以前に幼稚園に行きたくないと言っていた話。
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